猫の慢性腎不全 症状と対策
猫の慢性腎不全 症状と対策
猫の腎不全に早く気づくためにできること
猫を飼っている方は定期的に検診を受けているかと思いますが、腎不全に気づくにはこの検診がとても重要です。
猫が若いうちは半年から1年に一回なんて方も少なくないとは思いますが、8歳というのが猫にとってはひとつのピークポイントになります。
7歳くらいからかかりつけの動物病院と相談して検診の頻度をあげるなどしてみるといいかと思います。
今でこそ猫の平均寿命は伸びていて15歳以上でも元気にしてる子達もたくさんいます。
しかし、元気だからといってイコール身体のどこもかしこも元気とは限りません。
猫は我慢強い動物とよく言われていますが、気づいたときには手遅れなんてことになりかねません。
腎不全の猫に見られる症状
いち早く気づくには、検診もそうですが自宅で飼い主がいかに早く気づくことができるかが大きなポイントでもあります。
症状が出始めた頃には腎機能が70%程度失われている状態と言われているので、いかに早く気づき残りの腎機能を守ってあげられるかが鍵となります。
・多飲多尿
今まであまり水を飲まなかった子がガブガブ水を飲んでるとなったら要注意。
腎機能が失われることによって水分吸収がうまくいかず薄いおしっこがでるようになり、補おうとガブガブ飲みます。
これに気づくには水の量を計るのがベストですが、なかなか難しいですよね。
家で一緒にいるときは水をよく飲んでないかを観察してください。
そしてトイレ!
ガブガブ飲むということは、もちろんトイレの回数も増えます。
猫のおしっこといえば先に書いたとおり濃縮された色も匂いも濃いのが特徴ですが、この頃になると色も匂いも薄めのおしっこになります。
これは非常にわかりやすい特徴ですので、日々のトイレ掃除でしっかり見てあげてくださいね。
そのためにも色が変わったり、匂い付きのものはできるだけ避けるのが望ましいです。
ちなみに我が家はパルプエコを使っていました。
おしっこが増えるということはもちろん猫砂の消費量も増えます。
飼い猫ちゃんが気に入っている砂をふんだんに使ってあげて、しっかりおしっこを出させてあげてくださいね。
トイレの個数を増やすの良いかと思います。
我が家は3匹いるときはマックス5個置いていました。
・脱水
うまく水分吸収ができないということは当然身体には十分に水分が足りていません。
それを補おうと猫は水をたくさん飲みます。
猫の場合は水飲み場を増やすと飲水量が増えると言われています。
いつもより水入れを増やしてあげるのも良いですね。
水の摂取量が増える頃には食器に固執する子も出てきます。
お気に入りの食器でいつでも新鮮な水を飲ませてあげられるようこまめに変えてあげてください。
・食欲不振
避けては通れない食欲不振。少し痩せたかも?と思って気づく方もいるようです。
うちもそうでした。
食欲不振にもいくつか理由があり、病気のせいで嗜好が変わるというのが代表的な特徴としてあげられます。
いろいろな方がブログに書いておられますが、合うフードを探すのがこれまた大変です。
昨日まで食べたフードを今日はもう見向きもしない!なんてよくあります。
フードについて記事をまとめましたので、よかったら参考にしてみてください。
慢性腎不全の猫ちゃん用ごはん ウェットフード?ドライフード?
・便秘
脱水状態ということは、人間と同じくやはり便秘になりがちのようです。
うちの場合は3匹中2匹が便秘気味でした。
お水をたくさん飲ませたり、ウェットフードを食べてもらうなど自宅でできることは限られていますが、あまりひどいと食欲不振にも繋がりますし、いきみすぎて吐いてしまうこともあります。
適宜お医者さんに相談し、薬を出してもらうのもひとつの手段です。
飼い猫ちゃんが過ごしやすいよう、薬に頼るのも悪くはないと思います。
・貧血
病気が進行していくと腎機能の低下で造血ホルモンが欠乏し貧血を起こし始めます。
慢性腎不全と診断された猫は定期的に血液検査をするので、数値的にも気づくことは可能です。
この貧血は人間のそれとは違ってレバーを食べたり、鉄剤を飲むことでよくなることはないようです。
ホルモン剤の投与が効果的なようで、必要に応じて注射で処置をしてくれます。
うちの子は3匹中2匹がこの症状になり、ホルモン剤を打つことで改善しました。
貧血が進むと食欲不振にも繋がりますので、早めに対処してあげたいですね。
・尿毒症
急性腎不全でも起こる恐ろしい症状。
これが起きるときは命に関わる状態です。
簡単にいうと、腎機能の低下によりおしっこにより排泄できなくなった老廃物が蓄積し、体中が毒素に侵されてしまう症状です。
神経症状が出てくるとけいれんを起こしたり、頭をゆらゆらさせたりします。
この状態になると意識がなくなっていることも。
尿毒症は時間との勝負です。
すぐに病院へ!
まとめ
本記事では猫の慢性腎不全に関する症状と対策の紹介をしました。
愛する猫ちゃんのために早め早めの行動をオススメします!